ただし、連結とは異なり、私自身は、キャッシュ・フロー計算書をやっておくべきではないかと考えています。
それは、簿記の基礎的な力を前提とした場合の基礎的な総合問題までの距離が連結よりも近いと思えるからという極めて実践的な理由です。
出題の可能性は、わかりませんが。
特殊な論点を除けば、キャッシュ・フロー計算書の作成は、むしろ極めて簿記チックという面が強いでしょう。
逆にいえば、簿記の基礎的な力があれば、キャッシュ・フロー計算書は、「ある程度は」できる筈です。
その意味では、基礎的な出題に対する習熟をはかっておく必要はあると思います。
また、キャッシュ・フロー計算書の学習は、推定簿記に対する対処の意味でも有効ではないかと思います。
ただし、あまり特殊な論点にまで踏み込む必要はないでしょう。
基礎・応用期で学習した項目、ごくシンプルな直接法と間接法によるキャッシュ・フロー計算書の作成で充分な筈です。
ただし、基礎的な個別項目、あるいは構造論点でも本支店、合併、商的工業簿記・建設業会計あたりに学習上の不備を感じるならそちらを優先させるべきだと思います。