2006年02月10日

どこまでをやるのか?(デリバティブ)

デリバティブは、税理士試験では、頻出という感じではありません。
ただ、公認会計士試験での出題実績は多いですし、日商1級での出題実績もあります。
今後は、やっておかなければならない項目になっていくのではないかと思います。

ただ、非常に難易度が高いものも多く、分岐が多いのが特徴です。
いくらやってもまだあるのかといった感があります。
あまり細かい点を追いかけるのは得策ではありません。
もっとも為替予約(デリバティブの一種です)は、別格と考えてください。
振当処理も、独立処理もバリバリにこなせるようにしておくべきでしょう。

デリバティブ関連でおさえて欲しいと思うのは、次の2点です。

(1)ヘッジ会計(時価ヘッジと繰延ヘッジ)
会計基準における取扱いを考えてもヘッジ会計は外せないと思います。
ヘッジ会計の基本をその他有価証券を例にとって考えてみるといいかと思います。
有価証券の評価がしっかりしていれば、それほど難解という訳ではありません。
時価ヘッジ会計は、現状では、このその他有価証券にしか適用がありませんので、時価ヘッジと繰延ヘッジを比較するには、これしかないということになります。

(2)スワップ取引
それ以外のデリバティブ取引といっても出題される可能性が高いとするとやはり現実的な利用の多いスワップあたりではないでしょうか。
金融商品会計基準の制定以前にも税理士試験での出題事績があります。
これも会計処理が面倒というよりも、取引そのものがややこしいというのが難点で、ムリに会計処理をおさえるというよりも、取引の仕組みの理解に重点をおくべきではないかと思います。
posted by 簿記論講師 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | どこまでをやるのか? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック