日商3級の範囲は、すべて税理士試験の簿記論の範囲と重なっています。
税理士試験で、補助簿の記入そのものが問われることは考えにくいですが、もちろん読める(基本的な数字の関係は理解している)必要があります。
【日商2級との関係】
(1)商業簿記
日商2級の範囲でいうと、商業簿記はすべて税理士試験の簿記論の範囲と重なっています。
(2)工業簿記
税理士試験の簿記論の出題範囲が商的工業簿記です。
原価計算は範囲に含まれていません。
そのため製造間接費の配賦や原価計算表の作成、標準原価計算や直接原価計算の知識は必要ないでしょう。
ただし、それ以外の部分は、おおむね必要といってよいでしょう。
建設業などの出題で簡単な共通費の実額配賦が問われることがあるので、標準、直接を除いた二級の工業簿記の範囲は、学習しておいてムダになることはないと思います。