基本的に、工業簿記、原価計算の知識は必要ありません。
範囲としては二級までで充分でしょう(難易度は別ですが)。
【商業簿記・会計学】
(1)全般的傾向
商簿、会計は、理論的な部分を除いて、ほとんど重複しているといってよいと思います。
日商の方が、連結はかなり厚いです。
キャッシュ・フロー計算書などもそうだといってよさそうですが、最近は、税理士講座でも力を入れているようです。
会計学での計算の出題は、簿記論の第3問(実務家作)では、考えにくいものが多いですが、第1問、第2問(学者出題)で出題の可能性がないとはいえないでしょう。
平成18年の例でいうと、
第1問 商業簿記
第2問 会計学の計算
第3問 商業簿記
に傾向的には、近いといってよいでしょう。
(2)量
問題は量です。
これは税理士試験の方がかなり多いです。
日商が出来さえすれば時間内に終えることができる問題量を想定している感じであるのに対して、税理士試験は、そもそも全部ができる項目(であることはないと思いますが)であったとしても、時間内に終わるかのこのボケ(って、失礼しました)という感じではないかと思います。
(3)内容
日商一級の方が手厚い項目としては、連結、CF計算書の他に、総合償却等があります。
逆に税理士試験では、実務に密着した出題も多く、一級では出題されていない帳簿組織、本社工場会計などが手厚いです。
税理士試験だけに税金(特に消費税)の取扱いや税効果会計も手厚いです。