(1)仕訳 → 決算整理後後試算表
(2)勘定 → 決算整理後試算表
(3)前試算表への加減 → 決算整理後試算表
もちろん仕訳をして、勘定へ記入し、その整理を経て、試算表をつくる時間的余裕があればいいのですが、その余裕は通常はありません。
とすれば、仕訳か、勘定記入のいずれかを省略するか(仕訳そのものは、もちろん頭の中できることになりますが)、全く違う方法をとることになるでしょう。
この場合でも複数行にわたるなど複雑な仕訳はメモ書程度には、書かざるを得ないでしょう。
通常は、決算整理前の残高試算表等が資料にあるので、これを利用して、そこに数字を書き込んで、最後にそれを集計するのです。
数字の横が空いていればそこに、空いていなければ、矢印なんかで、自分でわかるようにしておけばよいでしょう。
私は、なぜかプラスは(+)、マイナスは(△)というのが定着してしまっていますが、マイナスは(−)だっていいです。
最初は混乱する可能性もありますが、時間短縮には、これが一番てっとり早いと思います。
私自身は、できるだけ(3)でいくことを考えて、ダメなら部分的に(2)をとる場合が多いです。
ただ、この判断を誤ると結構、時間のロス(ないしは大量失点)に繋がります。
その判断は、問題を見た印象だけではわからない場合もあって、なかなか難しいですが。
簿記の出題では、決算整理が問われる事が多く、決算整理では、それほど特定の勘定の動きが大きくなることは少ないので、(3)でいける場合が多いかと思います。
この場合でも解答欄に直接解答できる項目は、直接解答欄に記入すべきでしょう。
後で訂正が入ったら、その時に直せばよいです。
これは訓練次第で慣れると思います。
逆に期中処理が多いときは、仕訳や勘定中心でいった方がいい場合が多いかもしれません。
ただし、本支店会計の未達事項や複数行にわたる仕訳については、科目名を略したメモ書程度の仕訳は書いた方がいいでしょう。
メモ書も何を書いて、何を書かないのかも問題を解いていく過程で、判断する以外にないでしょう。