2006年02月15日

平成15年の出題(全般)

平成15年の出題は、標準的か、やや難易度は低めといってよいかもしれません。

(第1問)総合問題
出題形式、難易度、量ともに、標準的か、やや難易度は低く、量は少なかったといえるかもしれません。
形式的にも手がけやすかったのではないかと思います。

決算整理型の出題で、決算整理前残高試算表と決算整理事項等から決算整理後残高試算表を作成する出題です。
一部、推定事項も含んでいます。
主要な出題項目は、次のとおりです。
1.現金勘定の整理
2.自己株式
3.割賦販売
4.有価証券(売買、その他、関係会社)
5.所有権移転ファイナンス・リース
6.社債の抽選償還


(第2問)個別問題2題
出来不出来のはっきりとした問題でした。
特に一箇所間違えるとズルズルいってしまう問題でもありました。
この第2問の出来不出来が、この年の合否を左右した人も多かったのではないかと思います。

問1
キャッシュ・フロー見積法の出題です。
一部推定事項があり、また、語句(一箇所ですが)を答えさせる出題がありました。

問2
償却原価法(利息法)の出題です。
三年連続での国債の購入と設定のもと仕訳処理(一部推定あり)を問う出題です。


(第3問)総合問題
第3問としては、標準よりやや難易度が高く、量は多かったといってよいでしょう。

決算整理型の出題で、決算整理後残高試算表から決算整理後残高試算表を作成する出題です。
為替予約取引について、仕訳処理による解答も要求されていました。

主要な出題項目は、次のとおりです。
1.現金預金
2.割賦販売
3.未着品販売
4.積送品販売
5.為替予約
6.貸倒引当金
7.退職給付引当金
8.使用目的のソフトウェア
9.有価証券(その他)
10.税効果会計
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2006年02月19日

平成17年の出題(全般)

第1問の難易度が低かったものの総じて例年並の難易度、量の出題だったといってよいでしょう。

(第1問)総合問題
期首残高、期中の特殊仕訳帳(現金出納帳、当座預金出納帳、仕入帳、売上帳、受取手形記入帳)、決算整理事項を元に、主として決算整理後残高(期首残高を含む)を算出する問題です。
帳簿の関係は、特殊仕訳帳であり、一部推定事項を含むものの難易度はさほど高くないといってよいでしょう。
売価還元低価法の適用があり、ここが他の解答箇所に連動するため、ここを外すと点数の伸びを欠く結果となってしまったかもしれません。
逆にいえば、ここをクリアしていれば、高得点が見込めます。

(第2問)個別問題4題
問1 一部推定を含む貸倒引当金絡みの出題
問2 有形固定資産を中心とした出題(資本的支出、定額法から定率法への変更、買換え)
問3−1 予定取引(輸入取引)に対する繰延ヘッジ会計
問3−2 外貨建満期保有目的の債券
一見、一般的な出題にみえますが、一箇所のミスが他の箇所に連動するケースが多く、見かけよりも正答が得にくい出題でした。

(第3問)総合問題
ソフトウェアの企画・開発・販売業を対象し、月中取引、決算整理事項から決算整理後残高試算表を作成する問題。
消費税、税効果があり、実務的な項目(個人名義での借入、敷金の取扱い等)もあり、ソフトウェアの出題を総合問題形式で解く機会はなかったでしょうから、とにかく解きにくかったと思います。
最後まであきらめず、それ以外の項目をどれだけじっくりと解答できたかが勝負になると思います。
posted by 簿記論講師 at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月20日

平成17年の出題(第1問)

【資料等】
(1)期首残高(一部推定あり)
(2)特殊仕訳帳(現金出納帳、当座預金出納帳、仕入帳、売上帳、受取手形記入帳、支払手形記入帳)
(3)利益処分
(4)決算整理事項(貸倒引当金、減価償却、売価還元低価法、経過勘定、売買目的有価証券、その他有価証券)


【解答要求】
期首残高(2箇所)、決算整理後残高(7箇所)、当期純利益(当期純損失)


【特徴】
特殊仕訳帳の出題ですが、特殊仕訳帳であることをほとんど意識しないで解答できるのではないかと思います。
各所の推定事項、利益処分、決算整理にも驚くほど難易度の高い項目は含まれていません。
唯一、それなりの難易度をもっているのが、決算整理事項の商品に関する事項(売価還元低価法)です。

たった一つの資料をきちんと読めないだけで、最終値を含めて10箇所中の5箇所!がアウトの可能性があり、ちと、意味がわかりません。
なぜ、この項目だけに連動性を持たせるのか。
売価還元低価法がそれほどの重要性を持つのか。
謎です。
posted by 簿記論講師 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月21日

平成17年の出題(第二問 問1)

【資料等】
(1)前期末残高試算表(一部推定あり)
(2)期中取引及び修正事項


【解答要求】
受取手形による回収額
決算整理後残高試算表(受取手形、売掛金、貸付金)


【特徴】
勘定分析を行い、個々の処理を正確に積上げた上で、貸倒引当金繰入額からの逆算を要する出題でした。
必ずしも難易度が高い項目が含まれている訳ではありませんが、なかなか簡単に正答という訳にはいかなかったのではないでしょうか。
一つでも処理を間違えてしまうと貸付金以外の3箇所が連動するため、貸付金のみの正答というケースは少なくないと思います。
posted by 簿記論講師 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月22日

平成17年の出題(第二問 問2)

【資料等】
(1)決算整理前残高試算表(一部推定あり)
(2)減価償却についての留意事項
(3)各資産についての留意事項


【解答要求】
建物は改修、
備品は定額法から定率法への変更、
車両は買い換えがある場合の
それぞれの決算整理前残高試算表の建物、備品、車両運搬具の各勘定残高及び車両運搬具売却損の金額


【特徴】
第二問の中では、もっとも解答しやすかったのではないかと思います。
その分、特に慎重に解答する必要があったといえるでしょう。
問題を読んでいて、へえっと思ったのが、車両売却損(d)を、決算整理前試算表ではなく、あえて、別の箇所に表示している点です。
これは、期中で固定資産を売却等した場合の減価償却について、いくつかの考え方があり、特定の考え方で解答が異ならない(複数解答がでない)ための配慮といってよいでしょう。
(減価償却の考え方については、「税理士試験 簿記論 講師日記」上級問題集1の解説参照)
posted by 簿記論講師 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月23日

平成17年の出題(第二問 問3−1)

【資料等】
二期にまたがる機械輸入の資料
予約相場(予約時)、直物相場(決算時、輸入時、決済時)


【解答要求】
繰延ヘッジ損益、輸入機械の減価償却費


【特徴】
予定取引(実行が確実な将来の取引)に係るヘッジ会計(繰延ヘッジ)の出題でした。
小野試験委員のご専門に外貨建取引があがっていたので、対策をとられていた方もいらっしゃると思います。
しかし、ここまでの対策をとっていた方は少なかったのではないでしょうか。
二期にまたがる出題で、一期のみを考えた会計処理を行うことができず、混乱した方も多かったと思います。
対策をとっていなかった方は、速攻でとばすか、何となく(時間をかけずに)やっておくという感じでよかったのではないかと思います。
posted by 簿記論講師 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月24日

平成17年の出題(第二問 問3−2)

【資料等】
(1)・(2)外貨建満期保有目的債券の取得等の状況
(3)為替レートの推移


【解答要求】
(1)平均為替レート
(2)為替差損


【特徴】
外貨建満期保有目的の債券の期末評価を中心とした出題でした。
償却原価法(定額法)、換算、有価証券利息についての正確な知識を持った上で、有価証券利息からの逆算等が必要という推定的要素を含む出題でした。
社債の発行日が示されておらず、また、償却原価法適用時の平均為替相場が、債券の保有期間に応じたものである等、普段とやや異なる設定もあり、苦労した方が多かったのではないでしょうか。
posted by 簿記論講師 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

平成17年の出題(第三問)

【資料等】
(1)2月末残高試算表
(2)3月中の取引
(3)修正及び決算整理事項
(4)仕訳帳


【解答要求】
決算整理後残高試算表


【特徴】
ソフトウェア製造業を対象とした出題でした。
ソフトウェアの問題を総合問題形式で解く機会はおそらくなかったでしょう。
また、昨年、個別問題としてソフトウェアが出題されたこともあって面食らった方も多かったのではないかと思います。

資料が月中取引と決算整理事項と平成16年の第三問と同様であり、平成16年の出題を手がけていた方は、難しいなりにもそれなりの対処ができたのではないでしょうか。
消費税が税込で、また、税効果もあったので、その量から考えても、すべてを解答するということは、もちろんできないでしょう。

今回の特徴としては、この他、やや実務的な出題が目立った点があげられます。
個人名義での借入、事務所の賃借時の敷金等の処理等は、通常の学習簿記ではあまりお目にかからない項目でした。
また、当座預金勘定関連の資料についても実務上、頻度の多い項目があげられていたことを考えると、実務上、頻度の多い処理を中心とした出題がなされているといってよいでしょう。
posted by 簿記論講師 at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月14日

平成18年度の出題(全般)

第1問にこれまで税理士試験で未出題のキャッシュ・フロー計算書が出題されていたものの第2問の量が少なく、第3問も(昨年の出題を事前に解いていれば)てがけやすかったのではないでしょうか。

(第1問)総合問題
比較貸借対照表、利益処分、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書、期中・決算整理事項からそろぞれの空欄を解答する出題です。
税理士試験・簿記論でははじめてのキャッシュ・フロー計算書の出題でした。
直接法によるキャッシュ・フロー計算書の出題であり、キャッシュ・フロー計算書の出題という要素以上に勘定推定を問う出題であったといってよいでしょう。

(第2問)個別問題4題
問1 建設業会計(工事進行基準と工事完成基準)
問2 連続意見書方式による売価還元原価法および売価還元低価法

(第3問)総合問題
製造業を対象とし、月中取引、決算整理事項から損益計算書、貸借対照表、製造原価報告書を作成する問題。
月中取引、消費税、税効果があるのは、前年と同様ですが、解答形式がこのところみられなかった財務諸表になっています。
相変わらず量は少なくはありませんが、難易度はやや低めといったところかもしれません。
posted by 簿記論講師 at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月15日

平成18年の出題(第一問)

【資料等】
(1)比較貸借対照表(一部推定あり)
(2)利益処分
(3)損益計算書(一部推定あり)
(4)キャッシュ・フロー計算書(直接法、一部推定あり)
(5)期中取引及び決算整理に関する留意事項
1.現金預金
2.商品販売
3.債権債務(為替予約の振当処理あり)
4.有価証券(償却原価法あり)
5.有形固定資産(所有権移転外ファイナンス・リースあり)
6.経過勘定等


【解答要求】
比較貸借対照表(4箇所)
損益計算書(3箇所)
キャッシュ・フロー計算書(4箇所)
期中取引及び決算整理に関する留意事項(1箇所)


【特徴】
直接法によるキャッシュ・フロー計算書の作成を中心とする出題です。
キャッシュ・フロー計算書は、税理士試験では未出題であり、対策が充分でなかった方もいらっしゃるでしょう。
しかし、間接法ではなく、直接法によるキャッシュ・フロー計算書の出題です。
キャッシュ・フロー計算書が未学習であったとしても解答可能な箇所は少なくありません。
昨年の出題と比較すると決算整理事項がしっかりしており、ボリュームのある出題でした。
例年からすると解答要求との関連では、標準的な難易度・量といってよいかもしれません。
posted by 簿記論講師 at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月16日

平成18年の出題(第二問 問1)

【資料等】
(1)工事の明細
(2)決算整理事項


【解答要求】
貸借対照(3箇所)
損益計算書(4箇所)


【特徴】
建設業会計の出題でした。
工事完成基準適用物件が2つ(工事中と完成引渡済)と工事進行基準適用物件が一つという割とシンプルな出題です。
ただし、工事進行基準適用物件について損失が生じており、また、翌期以降の損失に対して、工事損失引当金を設定するというのが大きな特徴です。
損失が生ずる見込みのある物件に対して、税務上、工事進行基準は適用されないため、この適用を誤ってしまった方も少なくないのではないでしょうか。
その際の連動(前年の第1問を思い出します)については、やや釈然としない思いがあります。
posted by 簿記論講師 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月17日

平成18年の出題(第二問 問2)

【資料等】
甲商品の受払記録(原価による受入、値入れ・値下げ、売価による払出、売価による残高)


【解答要求】
(1)売価還元平均原価法による期末商品棚卸高、売価還元低価法による期末商品棚卸単価
(2)売価還元低価法による損益計算書の棚卸減耗費、売上総利益
(3)原価時価比較低価法による売上総利益


【特徴】
連続意見書方式による売価還元法をテーマにした出題です。
また、売価還元法だけでなく、通常の低価法(原価時価比較低価法)も問う出題でした。

明確に連続意見書方式であることをうたっている点が大きな特徴でしょうか。
昨年の第1問で売価還元低価法が出題されていたため、意外との感は正直あります。
しかし、どんな項目でも昨年出題されたから今年はナシというのは、全く通用しない事が実感できる出題ではあります。

必要な資料が表形式の受払記録にまとめられていました。
この資料から必要な情報をきちんと読み取ることができたかが大きなポイントでしょう。

売価として「正常売価」や「期末実勢売価」という見慣れぬ言葉があがっています。
問題の指示どおりに解答すればよいのですが、現実的には、かなり厳しいのではないかと思います(←それアナタ)。
posted by 簿記論講師 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月18日

平成18年の出題(第三問)

【資料等】
(1)製造に関する資料
(2)平成18年3月中の取引
(3)修正及び決算整理事項
1.修正事項
2.銀行勘定の調整に関する事項
3.期末棚卸等に関する事項
4.社債発行差金に関する事項
5.投資有価証券に関する事項(外貨建有価証券、償却原価法・利息法あり)
6.貸倒引当金に関する事項
7.賞与引当金に関する事項
8.減価償却に関する事項
9.未払税金に関する事項


【解答要求】
損益計算書(12箇所)
貸借対照表(9箇所)
製造原価報告書(4箇所)


【特徴】
単一製品の製造・販売業の損益計算書、貸借対照表、製造原価報告書を作成する出題でした。
昨年度の出題がソフトウェア製造業ということで、商的工業簿記に目がいっていないときつかったかもしれません。
再三の指摘になりますが、前年(ないしは2年連続)で出題されているから出題がないということは、最近の税理士試験の簿記論ではまったくありません。

解答要求が財務諸表でしたが、これは他の論点とは異なり、製造業の場合には、むしろ財務諸表の方が解きやすい面があるのではないかと思っています。

問題構造は、3月中の取引あり、消費税、税効果ありという出題で、これは3年連続になります。
出題項目から難易度の高い項目は減っているといってよいでしょう。
振込手数料の取扱い、売掛金の残高確認、償却可能限度額とやや実務的な出題はありましたが、問題をよく読めば対応は充分可能ではないかと思います。
ただ、償却可能限度額の考え方などは、一般的な簿記書に記載される事は少ないと思います。
第二問では、逆に税務とは異なる会計上の考え方が優先した出題がなされています。
簿記論の第三問がどこへいくのか、また、どこへいくべきなのかを考えさせられます。
posted by 簿記論講師 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去出題傾向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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